電験二種と三種の試験を、併願で受験してきました。
受験動機
強電・パワエレ関係の案件に関わりたかったので、電力についての知識を深めるため受験しました。
学習方法
基礎固め
5月下旬から、TAC出版の「みんなが欲しかった電験三種の教科書&問題集」(みんほし)シリーズで学習を進めていました。
科目は理論→機械→電力→法規の順に取り組み、「テキストを読む→問題演習」を各単元について反復しました。
過去問演習と苦手分野の補強
8月に入ったころから過去問を本番形式で解きつつ、テキストで苦手分野を確認する
方式で仕上げを行いました。
私は法規が苦手で、過去問演習でもなかなか合格点が取れませんでした。
そこで、8月中はスマホのアプリを使って電気事業法や電技の条文を暗記していました。
電験 法規 暗記対策アプリ
学習方法について
私は大学の電子工学科を出ているので、理論科目はほとんど既習でした。
しかしながら、そのほか3科目については知識ゼロからのスタートでした。
最初は「完全マスター電験三種受験テキスト」(完マス)だけで十分だと高をくくっていましたが、
完マスの機械のテキストを最初に見たとき「誘導機の『すべり』とは何ぞや?」が全く分かりませんでした。
そこで、入門テキストである「みんほし」を買い増しました。
テキストや参考書は、まずは入門者向けの書籍をそろえることをお勧めします。
3種の試験では「みんほし」と過去問演習だけで合格点は取れますので、着実に基礎を固めていきましょう。
雑誌について
「新電気」や「電気計算」といった雑誌では、電気主任技術者の実務の世界を
垣間見れるようなトピックを扱っています。
これらの雑誌の記事も、テキストを一周する前は何が書かれているのかちんぷんかんぷんでした。
テキストを一通り読み終えてから雑誌を読み直してみると、
最初とは段違いなレベルで内容が理解できるようになり成長が実感できるでしょう。
受験
二種一次試験
8/21(土)に電験二種の一次試験を受けてきました。
二種一次の試験は三種と同様「理論、電力、機械、法規」の4科目で、試験時間も三種と同じです。
三種の問題と比べると計算問題が少ない代わりに、三種より広い範囲の知識が問われているように感じられました。
理論科目は微分積分やラプラス変換などの問題が出てくるので
大学で理工系の専攻に行っていない人には厳しいかもしれませんが、
他科目については「みんほし+二種一次の過去問」だけで十分対応できるような気がしました。
試験会場の教室のほかに「自習室」が用意されていましたが、受験者のほとんどは屋外で自習していました。
三種試験
8/22(日)に電験三種の試験を受けてきました。
二種の試験よりも、計算問題の多い三種の試験のほうが疲れます。個人的には三種の試験はもう受けたくないです。
二種の試験は一種と同じ会場でしたが、三種は三種だけの会場で受験者の人数は一種と二種よりも圧倒的に多かったです。
休憩時間中は男子トイレが非常に混雑しますので、水分補給と生理現象の処理は計画的に行いましょう。
自己採点
三種の試験後、自己採点を行いました。
二種一次試験
理論 75/90
電力 45/90
機械 71/90
法規 61/90
記念受験のつもりでしたが、電力を除く3科目で6割以上得点できました。
電力と二次試験はまた来年ということで。。
三種試験
理論 95/100
電力 70/100
機械 65/100
法規 76/100
こちらは全科目6割以上得点できたようです。マークミスがないことを祈りつつ、10/22の合格発表を待ちます。