しばらく前になりますが、10月10日にエンベデッドシステムスペシャリスト試験 (以下、「ES試験」)を受験しました。
受験の動機
本職である組込みソフトウェアの技能を対外的に示せる、便利な肩書きが欲しくなったためです。
また、出題テーマにIoTやロボットが含まれていてたのが私の好みに合っていて、いずれ受けてみたいと前々から思っていました。
試験対策に使用した書籍
以下の書籍を購入しました。
エンベデッドシステムスペシャリスト 「専門知識+午後問題」の重点対策 第5版
https://www.itec.co.jp/store/products/detail.php?product_id=3688
2020 徹底解説 エンベデッドシステムスペシャリスト 本試験問題
https://www.itec.co.jp/store/products/detail.php?product_id=3687
情報処理教科書 エンベデッドシステムスペシャリスト 2021~2022年版
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798167787
ES試験の対策書は他区分と比べても少ない上に、過去問の解説を読んでも「?」になってしまいがちです。
過去問演習を進めるときは、なるべく複数の書籍で過去問の解説文を見比べることをお勧めします。
学習方法
午前II試験の出題範囲はほぼ既習だったので、試験当日の1か月前から午後試験の過去問演習を進めました。
時間を計りながら午後試験の演習をして、一度解いた後は完全に理解できるようになるまで解説を何時間でも読み込みました。
試験時間内に回答が間に合わなそうな場合は、量をこなして出題形式に慣れるのが良いでしょう。
模擬試験
試験対策の一環として、TACの公開模試を受験しました。受験後に下の写真のような成績通知が来ます。
TACの模試の問題は過去問にかなり近い形式で、満足度は高かったです。
模試の採点結果が出るのに数週間を要しますが、問題の解答は試験直後に配布されるため、その日のうちに復習に取り掛かれます。
採点結果はWebで確認できますが、午後試験については得点のみが通知され、午後試験の各問題の正誤は確認できません。
受験当日
受験会場は横浜駅前の貸会議室でした。今回は午前I試験が免除のため、10:30に会場に入りました。
午前II試験
情報処理技術者の他区分と異なり、電気回路の問題が出題されたのが印象的でした。
午前II試験の自己採点結果は100点満点でした。NW試験の後にスクラムの進め方について復習しておいたのも少し役に立ちました。
午後I試験
問2、問3を選択しました。
(注 : 昨年 (令和2年) からES試験の午後Iは問1が必須でなくなりました。)
問2の問題を見たとき、つい新宿歌舞伎町のロボットレストランを思い出しました。
問3は牛の絵がかわいいと思って選びましたが、牛が屋内(牛舎)に入るという設定が問題文中に見当たらず、だいぶ悩みました。
ES試験は問題を解いているうちに「この問題おかしくね?」と思うことが多いですが、だからと言って他の問題を選びなおして解く時間はないので悩ましいところです。
午後II試験
問2を選択しました。
SDカードから内蔵フラッシュメモリにモデルデータをコピーするのはいいのですが、その場合の状態遷移がややこしく、この部分はあまり自信がありません。
振り返り
実務経験のある分野だったため、それほど苦労せず試験に臨めました。
ES試験の午後試験はNW試験のように特定の知識が問われることが少ないですが、その分独自の解答テクニックが要求されていると感じました。
答案の書き方については、過去問題集の解説をよく読んで「このように書けば正解になる」というパターンを掴んでおく必要があるでしょう。